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みかんを食べて健康に!【JAみっかび】

2015/12/18
産地情報

果物では全国初の『機能性表示食品』(※1)として、2015年11月5日から出荷が始まった
『三ヶ日みかん』の機能性をご紹介します。

「みかんをたくさん食べると手のひらが黄色になる」
と、聞いたことはないですか?

それは、みかんに多く含まれているオレンジ色の色素『β(ベータ)-クリプトキサンチン』
体に吸収されやすく、脂肪にも溶けやすいからです。
更に、体の中で蓄積できるという長所があり、みかんを食べることを習慣づけると、
食べる習慣の無い人に比べ、β‐クリプトキサンチンの血中濃度がある程度の期間、高く持続され、
骨粗しょう症
生活習慣病のリスクが低いということが報告されています。

そもそもβ-クリプトキサンチンは、カロテロイド(※2)の一種で、
必要に応じて体内でビタミンAに変換され、体の機能を維持する役割を果たします。
桃・柿・パプリカ(赤)などにも含まれていますが、温州みかんに特異的に含まれている事が
研究で明らかになっています。
1日3個程度が食べる量の目安。大人だけでなく、成長期のお子さんにもオススメしたい果物です。


※1 『機能性表示食品制度』・・・食品が体のどこに、どのようにいいのか効果を表示できる新制度。
特定保健用食品(トクホ)は国の審査を受ける必要があるが、機能性表示食品は効果を示す科学的根拠を
消費者庁に届け、受理されれば国の認可は必要ない。多くは加工品やサプリメントで生鮮食品は珍しい。
平成27年4月1日に施工。

※2 『カロテノイド』とは・・植物、動物、微生物などが持つ黄色、赤色、紫色などの色素の総称。


〈三ヶ日みかんの段ボールに注目〉

昔から体に良いものと言われてきたみかん。
『農研機構果樹研究所』の研究者や『浜松医科大学』などが、みかんの産地であり、
普段からみかんを多く摂取している三ヶ日町で調査を開始。これを『三ヶ日研究』と言います。

2003年度から、町民約1,000人を対象に血液や骨密度など健康状態を調査
データをとっていくうちに、みかんをたくさん食べて血中のβ‐クリプトキサンチン濃度が
高い方ほど、骨密度が高いことが判明しました。

これら長年の研究データ・論文を科学的根拠とし、2015年6月に三ヶ日みかんは
機能性表示食品の届出をし、9月に受理されました。
届出た機能性は骨の健康維持に関するもので、機能性関与成分はβ-クリプトキサンチンです。

『本品には、β-クリプトキサンチンが含まれています。
β-クリプトキサンチンは骨代謝のはたらきを助けることにより、
骨の健康に役立つことが報告されています。』

みかんの里での研究から、骨の健康に役立つ機能性表示食品の三ヶ日みかんが生まれました。
見かけたら、段ボールやパッケージに注目してくださいね!

※消費者庁届出詳細内容・・・消費者庁HP内 三ヶ日みかん「A79」


〈JAみっかび柑橘選果場〉

浜名湖に面し、温暖な気候・全国トップクラスの日照時間・水はけの良い土壌など、
みかん栽培に適している三ヶ日町。
静岡県産みかんの1/4を生産しています。
平成27年産の三ヶ日みかんの出荷量は、なんと約31,000tと予想されています。

その膨大な数のみかんが運ばれてくる「JAみっかび柑橘選果場」は、
東洋一の規模と選果処理能力を誇る最先端の選果場です。


〈JAみっかび 樋田(といだ)剛久さん〉


「現在、静岡県・愛知県・岐阜県・東京都・神奈川県・宮城県などの市場を拠点に取引をしていますが、
機能性表示食品として話題に取り上げられ、これまで取引きのなかった県外の取引先からの
問い合わせ等、反応があります。今後、新たな需要を期待しています。
収穫前の10月にお天気の良い日が続き、今年も糖度と酸度のバランスよく美味しく仕上がったので、
三ヶ日みかんを手に取ってぜひお召し上がりください。」と、消費者の皆さんにメッセージをいただきました。

さて、選果場の様子をみてみましょう。

 
〈カラーボールは優れもの〉

三ヶ日町柑橘出荷組合に加入するのは約800件
JAみっかびの組合員でなおかつ、農協へ全量出荷するみかん農家で組織されています。

この数の組合員ですから、集荷するのも大変なこと。
生産者ごと集荷の時間を決めて、家庭選果したみかんを持ち込みます。

このカラーボールには機械が読み込むための、バーコードが付いています。
出荷にきた生産者は、ボールに名前と畑とコンテナ数を登録。
登録の済んだカラーボールを、持ち込んだみかんのコンテナに乗せて受付終了です。

選果場のカメラがこのバーコードを読み込むことで、
このみかんは、誰のどの畑で収穫されたものか」を識別することができます。
こうしてデータを記録・保管することで、生産者それぞれの年間出荷量が把握でき、管理が可能なのです。


〈パレット式自動倉庫〉

集荷されたみかんは、スムーズに選果機に供給されるために『パレット式自動倉庫』
一時保管されます。選果を待つみかんは物凄い数です。
JAみっかび管内には、ディズニーランド約33個分の広さのみかん畑があります(三ヶ日町の総面積の約2割)。
収穫された膨大な数のみかんを処理できる能力の高さはJAみっかびの選果場だからこそ。


〈選果の様子〉

ベテランのスタッフによる目視検査から始まり、光センサー(糖度・酸度の測定)
カラーグレーダー(色・サイズ・形など)生傷センサー(目に見えない部分の傷みをみつける)
品質選別をします。なんと1時間で約70tの選果が可能!

選果によって測定された値を元に、特選・秀・優・良と等級と階級(大きさ)ごと選別されます。
特選は、全体の数%に満たない希少品で『ミカエース』として出荷されます。


〈生産者による箱詰め前の目視検査〉

箱詰めする直前に、再度厳しく検査されます。

他の生産者が育てたみかんを確認することで、質の高いみかんづくりへの意識の高さが生まれ、
自分が育てたみかんが消費者の皆さんの元に届けられることを改めて再認識することで、
三ヶ日みかんのブランド力の向上へと繋がるのです。

 
JAみっかびを訪れ、長年培われた生産者の栽培技術の高さ、質が高く安定した収穫量、
処理能力の高い選果場など、みかんの産地として消費者の皆さんに美味しいみかんを
提供し続ける努力を目の当たりにしました。

機能性表示食品として認められた三ヶ日みかん。健康ブランドという魅力が更に加わりました。
これからますます目が離せませんね。

 

『JAみっかび』

HP:http://www.ja-shizuoka.or.jp/mikkabi/

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