インフォメーション

この地区ならでは片山みかん【丸浜柑橘農業協同組合連合会】

2015/12/19
産地情報

天竜川から浜名湖にかけて広がる三方原台地。

この地区(浜松市北部・浜北市)のみかん生産を支える
丸浜柑橘農業協同組合連合会(以後、丸浜柑橘連と表記)』をご紹介します。

丸浜柑橘連の旬なニュースは『JGAP(ジェイギャップ)』『GGAP(グローバルギャップ)』取得!

〈丸浜柑橘農業協同組合連合会 選果場〉

・・・JGAP?GGAP?
初めてお聞きになる方もいるのではないでしょうか。

JGAPとGGAPは、食の安全や環境保全に取り組む生産団体に与えられる認証です。

この認証を得るとこんな利点があります。

★食の安全のリスクが低減される

★農場の管理が効率的になる

★食の安心安全を、社会へアピールすることができる   など

生産者にとっても消費者にとっても、認証取得はプラスになります。
しかし、認証を得るまでの準備がとても大変なのです。

農場を整理整頓し清潔に保つ・商品管理の徹底・土壌と水質保全に努めるなど、数多くの項目をクリアし、
それらをきちんと継続していかなければなりません。

※JGAPは、日本の法律や生産環境などを考慮し、生産者や販売者など農業に従事する人達により作成された、
良い農業の手本となるもの。
GGAPは、海外の法律、食品衛生法(農産物輸出時)や社会環境などを考慮し作成された国際規格。

〈静岡県庁 経済産業部長への表敬訪問〉※写真提供:丸浜柑橘連

GGAPの取得は、日本の柑橘団体として初めての認証です。

丸浜柑橘連の選果場と生産者6名がGGAPを取得し、今後海外へ輸出ができるようになりました。
過去にアメリカへ試験輸出をした丸浜柑橘連ですが、認証取得を機に、インドネシアへの販路開拓を予定しています。

輸出先で、高品質で選ばれたフルーツとして高価に取引されるのを期待すると共に、
丸浜柑橘連のみかんの美味しさを積極的にアピールできるようになりました。

選果場を見学させていただきながら、JGAPとGGAP取得の必須条件にもなっている
『トレーサビリティ』について教えていただきました。

※トレーサビリティ(栽培履歴)・・・出荷する商品から、その農産物を作った生産者が特定でき、
出荷から収穫に関する情報(農産物に使用した種苗・肥料・農薬の記録など)を遡ることができる。

〈集荷されたみかん〉

集荷の際、生産者は持ち込んだコンテナの数を報告します。
数を把握し、他の生産者が持ち込んだみかんと混ざらないように選果します。

また、収穫時期前に、使用した農薬や消毒を行った日など、栽培記録も組合に報告します。


選果作業で測定されたサイズや糖度などの数値を基に等級・階級を分け、箱詰めをします。
光センサーで糖度と酸度を測定しているため、味のばらつきは非常に少ないです。

 
〈丸浜柑橘連の出荷段ボールは色もデザインもとってもキュート〉

箱をよく見るとバーコードが貼ってあります。(写真右)

バーコードの数字はひと箱ずつ異なり、この数字を検索すると栽培履歴を知ることができます。
栽培記録・生産者・選果の際に測定した数値・荷造りをした日時などのデータを記録し保管することで、
生産者を辿ることができ、出荷後に何かトラブルが起きてもすぐに対処することができるのです。


〈看板商品の片山みかん〉

インパクトのあるポスター。

徳島原産の品種である『片山みかん』
それがなぜ丸浜柑橘連の管内で主力ブランドとして栽培されているのでしょうか。

約50年~60年前に、徳島県に縁のある組合員によって広められました。
平坦な畑の多いここの土地に、青島みかんよりも片山みかんの方が栽培に適していたからです。

現在では片山みかんが看板商品となり、
静岡県内産の片山みかんの殆どが丸浜柑橘連管内で栽培されたものなのです。





〈片山みかんの畑〉

片山みかんの出荷は12月下旬~2月上旬。(取材に訪れたのは11月中旬)
ぐんぐん甘みを増しながら収穫の時期を待つ片山みかんの畑を見せていただきました。

他のみかんの産地でよく見かける段々畑と違い、確かに平坦な畑です。

平坦な畑で青島みかんを栽培すると、実が大きくなり過ぎて味が薄いみかんになりやすいなどリスクがあります。
また、段々畑で片山みかんを栽培すると育ちにくいのです。

品種によって育ちやすい環境があるのですね。


〈片山みかん〉


皮が剥きやすく、濃厚な果汁が特徴です。
ヘタの周りがボコボコしていますね。この形状も片山みかんの特徴の一つなのです。

実を包む薄いほろもそのまま食べられるため、敢えて小玉から中玉サイズに栽培しています。
コクとうま味がたっぷりで軽やかな酸味によって爽やかさも味わえ、思わず何個も食べてしまいそうです。

最後に、消費者の皆様へメッセージをいただきました。
「新しい機械を導入し、更に安心・安全なみかんを提供できるようになりました。
ぜひ一度ご賞味ください。」

なお、2016年1月11日(月・祝)には『丸浜みかんまつり』開催されます。
品評会やみかんの詰め放題、みかん餅つき大会、販売コーナーもあります。
ぜひお越しください。




『丸浜柑橘農業協同組合連合会』
URL:http://www.kankitsu.com/

 

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