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静岡みかんは海外でも人気!【JAおおいがわ】

2015/12/15
産地情報
皆さん、はじめまして。
もっと静岡みかんを愛していただくため、静岡みかんライターが
静岡県内の温州みかんの産地を訪れ、
みかんの美味しさと魅力・みかんに携わる方のみかんへの想いなど
ブログを通じて発信していきます。

まず知っていただきたい。みかんの収穫量が、静岡県は全国3位であることを!
そして、静岡県で収穫されたみかんが、海外でも人気が高いことを。
日本が海外へ輸出するみかんのうち、1/4が静岡県産なのです。

ナイフを使わずに手で皮を剥いて食べられる手軽さが好まれ、
海外でみかんは『テーブルオレンジ』や『TVオレンジ』と呼ばれ親しまれています。

みかんの産地が多い静岡県ですが、みかんならどれでも輸出ができるというわけではありません。
海外に輸出できるのは、輸出検疫条件を満たす、限られた組合・選果場のみなのです。


〈JAおおいがわ 果樹林産センター〉

ニュージーランドへ向けての出荷準備を見学するため、
『JAおおいがわ 果樹林産センター』(藤枝市)にお邪魔しました。
ここは輸出の歴史が古く、これまでの経験で得た技術から複数国へ輸出できる、全国で唯一の産地です。

〈対ニュージーランド用の出荷段ボール〉

海外への出荷は、年間何度も行われるわけではなく、11月中旬頃に年に1度だけ輸出されるのみ。
選果場では荷造りの作業が行われていました。

食の安全を守るため、使用してはいけない農薬が国ごと決まっていたり、
日本から輸出国への病害虫の侵入を防止するなど、輸出農産物には厳しい条件が定められています。
その条件を満たす、輸出用のみかんを育てるのが、
JAおおいがわ管内の『輸出みかん管理組合』の約50軒の組合員。
この組合員が育てたみかんだけが輸出を許可されています。

〈選果の様子〉
集荷されたみかんが次々に流れていきます。
一次選別台で、傷んだみかんやキズのあるものなど人の目で外観をチェックします。

この時、みかんにできるだけ触れずにチェックするのが鉄則。大事なみかんが傷まないように、優しく扱います。

 〈ココがポイント〉

ヘタの部分を見ると、軸の部分がポコッと少し残っています。
こんなに小さな突起ですが、荷造りした際に他のみかんを傷つけてしまう恐れがあるのです。
小さなキズでも腐敗に繋がります。それを防ぐため、選別時に軸の部分を短く整えていくのです。
流れていくみかんを一瞬で判断して処理をする。経験を積まれたスタッフの皆さんの技術はさすが!

写真のみかんは、少し青みがかっていますね。
まだ収穫するには早いのでは?と思う方もいるかもしれません。
ニュージーランドにみかんが届くまで20日間程かかるので、到着する頃に
全体が綺麗に色づくように考えて少し早めに収穫しているのです。



一次選果されたみかんはコロコロと列になり、3つのレーンに分かれ『カラーグレーダー』を通過します。
通過する際にピカッと光る一瞬の間に、みかんの大きさ・形状をチェックしています。

この直後、『生傷センサー』も通過。目に見えない部分の痛みがないかを判別し、
最終的に『光センサー』糖度と酸度を測ります。
これらの測定された値は全て、選果場で記録が管理されています。
 ※JAおおいがわは、平成9年度に静岡県内で最も早く光センサー選果機を導入


〈いよいよ箱詰めへ〉

人間の目と複数の機械でチェックされたみかんは、ようやく箱に詰められます。
よく見ると、段ボールが斜めに置かれています。これは、箱詰めの際にみかんへの衝撃を和らげる工夫なのです。

荷造り完了!これで輸出手続き・・・では、ありません。
最後に『防疫検査』を受け、合格すると『植物検疫証明書』が発行され、ようやく輸出の運びとなるのです。

※『防疫検査』・・・植物防疫官が選果場を訪れ、輸出相手国が検査証明を要求する品目について検査を実施。
検疫対象の病害虫の付着や寄生の有無について、さまざまな検査を行う。

今年は、ニュージーランドに向けて2,000ケースのみかんが輸出されます。
求められる美味しいみかんと食の安全。どんな方がみかんを育てているのでしょうか。
生産者の方にお話を伺いました。


JAおおいがわ 杉本さん(写真左)と、輸出みかん管理組合長の種石さん(写真右)

「みかん栽培は子育てと同じように、手をかけた分だけ美味しいみかんができます。
暑い日は世話を休むなど、そんな自分の都合で世話をすることはできません。
食べてもらうお客様がいるから、美味しいみかんを作ろうと励みになりますね。
海外のお客様に食べてもらえるという限られた立場ですし、自分が作ったみかんを海外でも美味しいと
言ってもらえたらと思います。これから、需要が増え輸出量が増えていくといいですね。」と、種石さん。

杉本さんは、JAおおいがわ管内の生産者に向けて季節に沿った管理方法を指導する等、組合員のお手伝いをします。
輸出用のみかんについては、栽培時期にも防疫官による園地検査があり、
みかん畑の管理に組合員と共に常に気を配っているとお話ししてくれました。

日々の管理や手入れなど、みかんを大切に育てていくことが静岡みかんの質の高さ味の良さに繋がり、
海外の信用を得て輸出が続いてきたことがわかりました。

〈藤枝市らしく藤色!〉

最後に、選果場に高く積まれた大量のコンテナ。
JAおおいがわ管内で主に生産されている『青島みかん』の出荷最盛期には、
これら全てのコンテナにみかんが入れられ、集荷されます。

そして、年明け以降には『藤娘』『うれっ娘』と呼ばれる最高級品が静岡県内外へ出荷されます。
希少な商品なので、見かけたらぜひお試しください!
糖酸のバランスが良く濃厚な味」と特徴を聞いて期待が高まります。ぜひ、自分の舌で味わってみたいですね!




『JAおおいがわ』
URL:http://ooigawa.ja-shizuoka.or.jp/

『果樹林産センター』
所在地:静岡県藤枝市下之郷1581-1
 
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