インフォメーション

富士山の見えるみかん畑【JA富士市】

2015/12/27
産地情報

富士山・愛鷹山麓・富士川など自然豊かなエリア『JA富士市』
茶・みかん・米・キウイフルーツなど、管内では様々な農産物が栽培されています。

みかんの産地としての歴史は古く、明治20年頃、須津(すど)・吉永地区で温州みかんの栽培が始まりました。
現在は、最初の産地となった須津地区をはじめ、岩淵地区岩松地区富士川地区
みかんの産地になっています。

〈JA富士市 ふれあいセンター〉

約130人のみかん生産者がおり、茶や米との複合経営が多い管内。

11月から12月中に収穫されたみかんは、12月中旬から2月いっぱいまで、
静岡県内・埼玉県・神奈川県・福島県の市場に出荷されます。

〈昨年開催された、第22回富士市農協貯蔵みかん品評会の様子〉

JA富士市では、営農指導や講習会・品評会を行なうことで生産者の意識を高め、
収穫量の安定や質の高いみかん作りなど、全体のレベルアップを目指しています。

管内で生産される「青島みかん」や「寿太郎みかん」など、
温州みかん貯蔵技術の向上を目的に毎年開催されている
『富士市農協貯蔵みかん品評会』も、2016年1月で23回目を迎えます。

出品された1点1点の色づき・形など外観、貯蔵性や肉質など内容食味について
JA静岡経済連・県富士農林事務所等からの代表によって審査されます。

心を込めて育てたみかんが認められることは、生産者にとって大変誇らしいことですね。

〈静岡県を代表する景色〉

「みかん」「富士山」「茶」と、これぞ静岡県!という風景。

自然豊かな景観で育った農作物が、JA富士市の魅力そのもの。

〈JA富士市柑橘部会長 佐野宏一郎さん〉

代々農業を営み、「青島みかん」や「寿太郎みかん」などの温州みかん、
「はるみ」・「不知火(しらぬい)」・「せとか」など様々な柑橘類の栽培をしている佐野宏一郎さんを訪ねました。

「みかんには表年と裏年があり、年によって実のなり具合が違います。
そこで、摘花などをきちんと行い、毎年同じ量が収穫できるように努力しています。
そして一番に、品質の良いみかん作りを常に心掛けています。
部会長としては、JA富士市管内みかん農家の後継者が増えてくれると嬉しいですね。
今、β‐クリプトキサンチンが注目を集めています。
健康を補うためにぜひみかんを召し上がってください。」と、佐野さん。

また、みかんの管理で一番大変な作業を伺ったところ、
「一番大変・・・今の収穫時期ですね。」というお返事が。

夏の暑い時期かなと想像していた静岡みかんライターには意外な答えでした。
大変な理由を詳しく聞いてみると、貯蔵庫に案内されました。

〈出荷まで大切に管理〉

窓のある土壁に天窓・土間という造りは空気の入れ替えが自然と行われ、貯蔵庫内はひんやりとしています。

収獲したみかんは水分を多く含んでいるためそのままでは日持ちがしません。
貯蔵する前に風通しの良い暗所に置き、1、2週間かけて予措(よそ)をします。
水分が蒸発したことで重量が3%から5%軽くなり、果皮がしなやかになったところで貯蔵します。

「収獲も重労働で大変なのですが、みかんが傷んでいないかチェック(天地替え)したり気も遣いますし、
せいろの上げ下げが力仕事なのです。収穫作業と並行して貯蔵の準備もするので
体力勝負ですね。」と、佐野さん。

佐野さんの背よりもはるかに高い場所にもみかんが貯蔵されています。
高い場所は脚立に登ってせいろをチェック。
貯蔵庫内の場所によって気温や湿度が異なるので、下の方に置かれているせいろは上の方に、
上にあるせいろは下の方へ移動するなど、みかんにストレスを与えないように時々せいろの位置を変えます。

「予措」とは・・・果実を輸送や貯蔵する際に、品質や鮮度を保つために予め行う処置のこと。

〈出荷の時を待つ青島みかん〉

貯蔵をすることで、だんだんと酸味が抜けて、味がまろやかになってきます。

貯蔵庫内の湿度が高いと、浮き皮といって、皮と実の間に隙間ができます。
その隙間に水分が溜まりやすくなるため、貯蔵中の腐りや品質低下の原因となります。

その為、収穫したみかんをせいろに移して貯蔵しておくだけではなく、
出荷までの間に定期的に天地替えをして管理する必要があるのです。


〈岩本山産直市〉

16ヶ所の直売所があるJA富士市管内。
代表して『岩本山産直市』をご紹介します。富士山が近い!

直売所というと朝早くから営業して閉店時間も早いイメージがありますが、
「岩本山産直市」は14時に開店し、18時閉店という特徴のある店舗です。

開店直後と、仕事帰りのお客さんが立ち寄る17時頃が特に賑わいます。
それでは売り場を覗いてみましょう。


〈新鮮なみかんが並びます〉

店内で新鮮な野菜や果物、手作りの加工品が販売中。

みかん売り場に、佐野さんが栽培したみかんが売られていました。
出荷までの御苦労を伺った後なので、新鮮なみかんをお手頃な価格で購入できることが
今まで以上に有難く感じられました。

生鮮品は、生産者が開店前に店舗に持ち込み、売れ残ったものについては閉店後引き取りにきます。
そして翌日、改めて新鮮な商品を届けて販売しているので、いつでも新鮮な商品が売り場に並んでいます。

富士山の麓で愛情かけて育てられたみかんを、ぜひお試しください!

【お知らせ】
2016年1/13(水)に、『新富士駅』にて「第23回富士市農協貯蔵みかん品評会」が開催。
9時から14時頃まで、柑橘部会による「みかん販売会」が行われます。
無くなり次第終了となりますので、ぜひお早めにお越しください。





『JA富士市』
HP:http://fuji.ja-shizuoka.or.jp/

『ふれあいセンター(堅堀支店)』
所在地:静岡県富士市松本12-1
TEL:0545-61-8124(営農課)

『岩本山産直市』
所在地:静岡県富士市松岡2392-1
TEL:0545-61-0960(岩松支店)
営業時間:14:00~18:00
定休日:日曜・年末年始
※年末年始の営業について
2015年12/30(水)~2016年1/5(火)まで休み
1/6(水)から通常営業

ページの先頭へ戻る
図1
インフォメーション | 静岡県産みかんについて | 静岡県産のみかん産地 | みかん豆知識 | 生産者からのメッセージ
>>関連リンク >>サイトマップ >>サイトポリシー
JA静岡経済連柑橘委員会
JAふじ伊豆・JAしみず・JA静岡市・JA大井川・JAハイナン・JA遠州夢咲・JAとぴあ浜松・JAみっかび・丸浜柑橘連
  お問い合わせ先
JA静岡経済連(静岡県経済農業協同組合連合会)みかん園芸部 柑橘果樹課
静岡県静岡市駿河区曲金3-8-1
TEL.054-284-9912
Copyright (C) JA Shizuoka keizairen kankitsu iinkai All Rights Reserved.